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夏の暑さと熱中症

こんにちはATCのだびでです。

 

近頃ぐっと熱くなってきてもう35度越えなんてあたりまえな

夏ど真ん中って感じの気候になってきましたね。

 

私も週末はトレーナー(AT)としてアメフトのチームを見ているわけですが、

もうこの暑さの中、選手が熱中症にならないか常に冷や冷やしながら

グランドの中を水や氷を運びながら見て回っております。

 

防具をつけてやるスポーツなだけに体の熱も逃げにくくもう選手はふらふら…

特に体重の重い選手は熱中症のリスクが高いとされていますので

首にあてる氷嚢はもはやこの時期の必需品ですね…

 

日本の夏なんてのは湿度が異様に高いため特に危険で、

夏の間なんてのは本来ならば運動をただちにやめなければならない基準値を

平気で超えた値にまで上昇します。

 

基本的に私共が参考にする値はWBGT(Wet Bulb Globe Temperature)といって

これは湿度・輻射・気温の3つの指数をもとに計算される指数で、

この指数を参考にして練習できる環境なのかどうなのか判断することとなります。

 

全てを説明するのは面倒なので環境省が出している情報を張っておきます(笑)

http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_lp.php

 

当たり前ですが基本的にはこの数値は日中にピークを迎えます。

そして近年日本の夏は練習を中止しなければならない値にまで平気で達します。

しかしながらそんなこと言っていたら夏の間全く練習ができない…

なんてことになってしまいますよね?

 

そこで少しの工夫が必要になってきます。

日本の夏がいくら暑いからと言って24時間ずっとこの危険な数値のまま

数値が動かないなんてことはありません。

様はこの一番熱い時間帯を避けることができればいいのです。

当たり前ですが朝の時間帯や夕方から夜にかけては数値が低くなります。

それこそ熱中症のリスクがぐっと低くなる値まで下がります。

 

アメリカでは大学生は朝の6時から部活の練習を行ったりし、

上手く熱中症にならないように工夫しながら練習を行っています。

(冬の間も早朝に練習を行ったりするのでただ熱中症の予防のためだけってわけではありませんが…)

 

熱中症患者の数はこのようにネットで様々な情報を得ることができるにも関わらず

なかなか減っていかないというのが現状の様です。

中学生・高校生の部活動中に発症といったケースもまだまだ多いです。

 

私のような人間がアメリカのように学校に最低一人いれば

ずいぶんこの状況も変わるのではないかと思いますが、

まずは多くの教育施設でコーチとして活動しいらっしゃる教師の方々に

少しでもこういった情報が伝わってくださることを祈っております。

 

甲子園なんかも、もう少しどうにかならないものですかね…