変化。ちょっと今年を振り返ってみた。
こんにちはATCのだびでです。
今日は早朝の寒さとは打って変わって日中は結構な温度まで上がりましたね。
私は今シーズン帯同しているアメフトチームの練習に仕事で行っていたわけですが本当に今日の日中くらいの気温が選手にとって一番動きやすそうだなと感じました。
夏の間は熱中症はもちろんのこと筋肉がつってしまいグラウンドに倒れこんでしまう選手など相当な数いたのですが、やはり温度がここまで下がってきてくれればそんな選手はでてきませんね。
改めて季節の移り変わりを感じ、同時に日本の夏の過酷さと水分補給の重要性を再確認した一日でした。
変化
季節の移り変わりとともに日本に帰ってきた私にもまた様々な変化がこの一年で起こりました。
去年まで学び、そして働いていたアメリカと日本のアスレティックトレーニングの現場の違いが主にその原因ですが…
スポーツの現場でのアスレティックトレーナーとしての自分の役割について少し考えさせられました。
日本でもアメリカでもスポーツの現場で様々な資格をもち、働いていることに変わりはありません。
アメリカだとPT(理学療法士)やChiropractor(カイロプラクター)、そしてもちろんAT(アスレティックトレーナー)がスポーツメディカルの現場の最前線で活動しているような形かなと感じておりましたが…
日本ですと、あくまで私がこの1年で感じとったイメージではありますが柔道整復師、鍼灸師、理学療法士、マッサージ指圧師などといった方々がスポーツの現場を支えているのかな?といった印象を現在のところは持っています。
アメリカの現場
アメリカで私のようなATCが働く現場はプロスポーツの現場から病院、そして大学や高校といった教育機関など多岐にわたります。
そしてこれはその現場にもよるのでしょうが基本的に大人数を相手にしなけれならないので、どうしてもスピード勝負となるのです。
というのも例えば大学や高校などは基本的に日中は授業ですから15時以降に部活の練習が設定されております。
そのため15時以降はトレーナー室に多くの学生が練習の前のトリートメント目的でなだれ込んでくるわけです。
そこでトレーナーは一度に大量にきた選手たちを練習が始まる前までにさばききらねばなりません。
ということは選手1人にかけている時間は最小限に抑える必要があるのです。
素早く怪我の評価をしてその後、テーピングなり治療なりで対応します。
その治療も電気治療や超音波など、機械で行うものが多く一度セットしてしまえば放っておいたり、アシスタントの人にやらせたりするためトレーナーが何かをするのは本当に最低限です。
なのでアメリカの、特に大学で働くATCには知識もそうですが、的確な判断能力が必要不可欠となります。
日本の現場
これはまだ私が1年しか日本の現場にいないので、すごく偏った見方となっているのかもしれませんが、一人一人に膨大な時間を費やして治療を行う人が多いように思います。
怪我の評価などは同じ感じですが、その後のマッサージ・ストレッチなりの時間のかけ方が全然違います。
1人に30分くらいかけることも珍しくありませんし、とにかく徒手に頼ってケアをしていくんだなという印象です。
そうすると、ここ日本では徒手療法の技術が必要となってくるのかなと…今のところはそういったイメージです。
苦悩
正直徒手での治療の経験がほとんどない私にとって初めの内は戸惑いの連続でした。
チームが求めている物と私の能力がミスマッチしているのではと思い、ちょっとだけ悩んだこともありました。
しかしチーム中に様々なバックグラウンドを持ったトレーナーがいるように選手も様々です。
徒手での治療を好む選手は多くいらっしゃいましたが、中には私の様な者に頼ってくれる選手もいました。
そういった選手の存在が私の心の支えにもなりましたし、同時にチームのために自分のできることをすればいいのだと思い至るきっかけにもなりました。
着地点
いまはアメリカで培ってきた知識を伸ばしつつ徒手でのケアもできるように少しずつ自分を変化させている最中です。
器用貧乏になるつもりはありません。
今はとにかく多くのことを学び、取り入れ、そしてそれを実践することで10年後、いや20年後の着地点を探っていこうと…そう考えております。
とりあえずはまだ今年も50日程残っているので…
気持ちよく終えられるように日々仕事・勉強に励んでいきたいと…そう考えております。
そして今年中に来年の抱負でも固めて書いておこうかなと…そう思っております。
文章に残すとやはり全然違ってくると思うので…
くだらない抱負をこの場で発表することになるかもしれませんが…
お付き合いいただけると幸いです(笑)
それでは今日のところはこの辺で…おやすみなさい!!